株式会社LAplust(ラプラス)*1(本社:長崎県長崎市、代表取締役社長 田中 宏樹、以下、LAplust)は株式会社MHIパワーコントロールシステムズ*2(本社:神奈川県横浜市、以下、MHIパワーコントロールシステムズ)と協働で、端子配線後の画像から指摘箇所をAIで検出する技術実証を実施したことをお知らせします。
実証現場:MHIパワーコントロールシステムズ 長崎事業所(長崎県長崎市飽の浦町1番1号)

画像引用元:https://power.mhi.com/jp/group/cs/company/access
実証について
課題
・盤内の端子台に端子を組付け後、組付け作業者がテスターを使用し導通確認を実施している。
・製品の品質を確実なものにするため、組付け作業者の導通確認に加え、別の検査員2名体制による厳格な目視検査を実施している。
・一方で、多岐にわたる複雑な配線の目視検査は検査員への負荷が高いため、画像解析AI技術を活用し、端子配線後の画像から指摘箇所をAIで検出することで、ヒューマンエラーを未然に防止することによる品質向上を目指す。
現況
組付け作業者の導通確認に加え、別の検査員2名体制による厳格な目視検査を実施している。
実証に用いたデータ
初見では見た目で指摘箇所を判断することが難しい画像も含まれる。(【解析結果の例】参照)
解決策
LA-Eye(エルエーアイ)*3で構築した精密画像解析AIによる物体検出ならびに指摘箇所の特定。
解析結果の例
実証に用いるサンプル画像(現場で用いる端子台や端子を用いて取得した模擬データ)を約100枚程度用意し実証を行った。LA-Eyeを用いて端子配線後に撮影した画像の指摘箇所を検出するための「盤内端子配線指摘箇所判定AIモデル」を構築し人の目でも見落とす可能性がある指摘箇所を含む複数の画像に対して、適切な指摘箇所判定が行えるか解析を実施した。
端子配線後の画像に対して指摘箇所の検出可能性を多角的に検証
学習時のLA-Eyeの画面(順調に学習が進捗している)
mAP(平均適合率)等の指標を多角的に評価し、解析精度の確認、実運用に向けての課題抽出が出来た。わずかに一部誤検出・未検出も確認されたため、実用化を目指し、改善に向けた具体的な方策を立て対応を進める見通し。
本実証では、MHIパワーコントロールシステムズが保有するデータを用いてLAplustが開発するLA-Eyeにより「盤内端子配線指摘箇所判定AIモデル」を作成しました。今後は「盤内端子配線検査の更なる品質向上」という課題の解決に向けて対応を進めていく予定です。
MHIパワーコントロールシステムズ 担当部署のコメント
・DX推進室
本技術実証に取り組む以前は、画像によっては目視判断が難しいケースもあり、「AIで本当に検出できるのだろうか」という懸念を抱いていましたが、今回の実証にてサンプル画像において一定の精度が確認できており、実運用に向けて実現の可能性を感じると共に、解決すべき課題も明確になりました。今後の取り組みにも大いに期待しており、「盤内端子配線検査の更なる品質向上」という課題の解決に向けて引き続き対応を進めてまいります。
*1
株式会社LAplust(ラプラス)
https://laplust.com/
LAplustは製造業/農業分野に対して生産現場を根底から支えるAIを開発します。
LAplustのミッションは「真の知能を実装し、社会活動を根底から支える」ことです。10年以上の動画像に特化したAIの開発経験とノウハウ、最新の画像AI関連の研究論文から学び得た本質的かつ実用的なAIアルゴリズムの目利きと利活用、複数のAIを組み合わせ維持/運用/更新をシームレスに実現する内製技術基盤(CTI:Core Tech Interface)を活用することで開発コスト・期間を最小化しお客様に最善の価値を「継続的に」提供します。

*2
株式会社MHIパワーコントロールシステムズ
MHIパワーコントロールシステムズは前身の会社時代も含めると30年を超える長きにわたり、発電プラントや様々な機器向けの制御システムを提供するメーカーとして世界中のインフラの発展に貢献してきました。プラントや機器の制御技術をコア・コンピタンスとし、IoT・AIを活用した各設備の運転状況の見える化、ビッグデータの解析、デマンド予測、あるいはOTセキュリティ対策など、最新のデジタル技術を駆使した『トータルソリューション』を展開しています。技術力向上と設計品質向上への努力を惜しまず、お客様から共感と信頼を得て、社会に貢献し続ける会社を目指しています。
https://power.mhi.com/jp/group/cs/

*3
LA-Eye(エルエーアイ) (概要はコチラ)
画像解析AI構築ソフトウェアLA-Eye(エルエーアイ, 2023年9月リリース)は利用者の目的に合わせた画像解析AIを構築できます。お客様の課題に合わせた操作画面のカスタマイズやお客様ブランド(ODM開発)での提供も可能です。画像解析AIの構築・現場導入において必要な業務の手間を大きく引き下げ、検証から運用までのトータルコストと時間を最小化します。

